デザインへの姿勢
「Think Root」から「Design Asset」へ。
私はデザインがとても好きです。デザインすること、デザインを見ること、どちらも好きです。
デザインには2つのデザインがあると言われたりします。「装飾のデザイン」と「機能のデザイン」の2つです。
英語のDesignは、辞書を見れば「設計」となっています。なので、デザイナーとは日本語に訳せば設計士のことです。
私たちデザイン会社neccoは、全員が「設計士」になるべきだと考えています。
何を設計するかといえば、企業のCI(コーポレートアイデンティティー)やVI(ヴィジュアルアイデンティティー)、DI(ダイナミックアイデンティティー)はもちろん、企業の情報発信の基盤でもあるウェブサイト、ウェブサービスやアプリケーション、パンフレットやキャラクター、文章や写真、映像、音に至るまでを設計します。
設計(せっけい、英: design)とは、建築物や工業製品等といったシステムの具現化のため、必要とする機能を検討するなどの準備であり、その成果物としては仕様書や設計図・設計書等、場合によっては模型などを作ることもある。 wikipedia
Wikipediaには設計図や模型と書かれていますが、neccoでは、さらに踏み込んで利用し続けることのできる最終成果物までを制作していきます。
そのデザインされた成果物に、企業の哲学や主義、思想を閉じ込め、企業らしさを発見し、デザインとして具現化することで、永続的に利用できる強さ、しなやかさを生み出したいと思っています。
デザインされたものを利用する企業の売上・利益・印象などが向上することが望ましいですが、デザインだけではそれは叶いません。残念ながら、デザインにはそこまでの力はありません。企業の売上や利益向上には、サービスの価格、機能、人、資金繰り、社内システム、業務フロー、マーケティングなど、あらゆることのバランスと組織力が重要だからです。デザインだけですべてを解決することはできません。一緒にお仕事をご依頼いただいた企業の「デザインに対する熱量」と、「継続して利用する、改善していく運用」が必要となります。デザインは全能ではないですが、デザインは組織の価値向上の一翼を担うものとして必ず機能します。
サービスでいえば、購買力、使いやすさ、安全性、公共性、ときにコストや時間の削減にもつながります。 デザイン会社である私たちが言うのも気が引けますが、デザインの価値と可能性を信じるからこそ、デザインに価値があると思えば思うほど、デザインの無力さが見え、「企業をよりよくするためにはデザインだけではだめだ」と日々痛感しています。
企業のあり方や個人のあり方と同じく、デザインとは「日々を良くしていくもの」。具現化できそうな思考を具現化する行為がデザインとするなら、具現化されたものをさらに良くしていく。改善していく行為もまたデザインであると考えています。
私たちneccoはデザインのご依頼に対して、デザインして、お渡しして終わりだとは考えておりません。企業の利益・価値向上の一翼を担うべく、デザインを「資産」と捉え、その資産を増やす、運用・活用するという考えでデザインします。